宮城県警岩沼署は24日、ホームセンターで加湿空気清浄機などを盗んだとして、窃盗容疑で同県白石市、看護師遠藤由美容疑者(38)を逮捕した。遠藤容疑者は「クリスマスプレゼントのために盗んだ」と容疑を認めている。
 逮捕容疑は24日午後3時ごろ、同県名取市のホームセンターで、加湿空気清浄機や炊飯ジャー、ホットプレートなど計4点(計約7万4000円相当)を盗んだ疑い。
 岩沼署によると、遠藤容疑者が駐車場に止めた車に商品を次々と運び込むのを従業員が目撃し、110番で駆け付けた署員が緊急逮捕した。


 こういうニュースを読んでると、無性に哀しくなってしまうなぁ。
 クリポッチと言う言葉も先週は良く見受けられたが、確かに12月中旬過ぎてクリスマスの予定が空白な若年層にとって、今の日本では切ない思いが募るだろうなと思う。
 まぁ私にとっては、ただただ出費が嵩むだけで、べつだん無くても良いお祭りな訳だが、それでも街中の飾り付けを見ると何となく楽しい気分になれるから、そう悪い風習でも無いなとも思う。

 メル友から、色々なメールが届いた・・・私が長い事関わってる中国や東南アジアのクリスマスについて『現地でのクリスマスってどんなの?』って質問が書かれてたりする。何も話題を思い付かなかっただけなのか、或いは本当に海外のクリスマスに興味があっての質問なのか・・・それは判らないが、質問受けた以上は答えてあげなきゃメールの返信にも困る。
 ところが、この手の回答って、結構な長文回答になっちまうんだな。各国のクリスマス事情には、それぞれの国家の歴史背景や民族の宗教観などが絡んでるから、そこまで簡単な説明を加えた上でなければ、その国でのクリスマスの状況を理解して貰えない。しかも読み手は日本から殆ど出た事の無い(あっても観光地を巡っただけで、現地人との文化交流まではできてない)日本人となるので、どうしても日本のクリスマスのイメージが頭の中に染み付いてる訳だが、実際には『日本のクリスマスは世界的に見てかなり異質』と言う認識に欠けてるから、海外のクリスマス事情って益々理解し難くなってるので、どうしても長文回答でしか現地のクリスマスの雰囲気を伝えるのが難しくなってしまう。
 まぁそんな事情で、このところ個人のブログどころでは無かったんだな。

 例えば、以下のような文章構成を、それぞれの読む人の読解力や海外に対する認識や興味の差に合わせて、噛み砕いた文章表現遣ったり、相手の興味の深い国を選び出してデータ化した数字(例えば国民の何割がキリスト教徒かなど)を示して説明したり、場合によってはユダヤ教→キリスト教→イスラム教の宗教の歴史的流れまで織り込んでメールを返信してた。
 ・ 中国では、毛沢東によって一旦は宗教が全て否定された → キリスト教色の低い、商業主義的クリスマスとなってる
 ・ フィリピンはキリスト教徒も多く、クリスマスケーキも存在する
 ・ タイは仏教国であり、クリスマスの行事としてはかなりマイナーな扱いだが、外国籍企業が多い為に企業毎に設定するクリスマス休暇(1月初めまでの10日間以上続く企業も)がかなり定着しつつある
 ・ マレーシアはイスラム教徒が多いが、カソリック信者も結構多い、クリスマス行事はかなり宗教色が強い
 ・ イスラム教の中ではイエスも預言者の一人として扱われてる(但し『神の子』とは認めない)ので、イエスの誕生を祝う意味でのクリスマスを禁じてる国はイスラム圏でも少ない
 ・ サウジアラビアではクリスマスは祝わない(国法で禁じてるらしい)
 ・ モロッコでもクリスマスは祝わないらしい(済みません、未確認です)
 ・ イスラエルでは、国教であるユダヤ教がキリスト生誕以前に成立した教義だからクリスマスを祝う事は有り得ない
 ・ 仏教国では概ね『海外の風習』としての位置付けだが、クリスマス行事自体を禁止してる国は聞いた覚えが無い
 ・ クリスマスツリー(プラスティック製)やツリーに掛ける装飾は、ほぼ世界共通となりつつある(リース飾りの場合は各国で違う)
 ・ 東南アジアのクリスマス飾りでは鹿がソリを牽いてる図を良く見る(トナカイを知らない人が結構多い)
 そして最後の方には必ず『日本のクリスマスは、世界的には変』と言った意味の一文も混ぜて置いた。

 <日本のクリスマスが変だと海外から見られてる件について>

 クリスマスは元々『クリスチャンが神の子イエスの誕生を祝う』ための荘厳なる宗教儀礼の日なのであって、クリスマス・イブは神子の生誕を知らしめる星の輝いた聖なる夜であり教会でのミサに参列し敬虔な祈りを捧げる夜でなければ本来の意味に反する。クリスチャンの為の宗教儀礼だった訳で、教会主義に否定的なプロテスタントにとっては少し意味合いが違い、ピューリタンに至っては一時期クリスマス禁止令まで出されてた程に、カソリック教徒にとって大切な宗教儀礼の日、それが本来のクリスマスなのである。ピューリタンの例は極端だが、教会の権威主義や時代に合わない教条主義を否定したプロテスタントでも『イエスの生誕を祝う日』としてのクリスマスは残った訳で、家でクリスマスの特別な料理を用意して家族皆で過ごす日となった。

 ところが『クリスマスにはサンタさんがやって来る』のである・・・これは最初恵まれない子達への福音として始められた地味な活動だったのだが、裕福な家庭の子にもすぐサンタが現れる様になり、カソリックだろうがプロテスタントだろうが別け隔てなくサンタクロースからのプレゼントが贈られという兎に角世界中の子供達に夢を与えると言うポジティブな面だけを表に出して宗教色を抑えた事で、『クリスマスのサンタ』はイスラム教国にも仏教国にも浸透してしまった。
 『クリスマスのサンタ』がここまで世界中に浸透できたのは、実際には『子供達へのプレゼント商戦』に便乗した商業主義の活躍が一番大きい、しかもクリスマス飾りと言う副産物まで派生してるのだからクリスマスの経済効果は世界中の年末経済の一大動力源となってる。(現に日本の電子パーツ製造業は例年9月~11月まで活況に追われるし素材メーカーはそれより早い時期から受注が伸びる)

 日本にクリスマスの風習が一般化して来たのは、偏に商業主義的部分が大きい。プレゼントを贈ると言う点での売り込みが巧妙に行なわれた結果、子供向け商品だけではなく、大人向け(特に服飾関係や高級ブランド品)や果ては洋食ディナーまでが『クリスマスの贈り物』として大々的に喧伝された。そしてその副産物として、日本ではクリスマス・イブには恋人と過ごす特別な夜と言う他国では聞いたことも無い珍現象を引き起こしてしまった。

 外国人から寄せられた<ここが変だよ日本のクリスマス>
 ・ なぜ家族と過ごさないで恋人と過ごすの?
 ・ なぜ家で食事しないで外食するの?
 ・ なぜ家族でなく友人とのパーティーとなるの?しかも自宅に招く訳じゃないし
 ・ なぜケンタッキー・フライド・チキン買うの?
 ・ なぜこんなクリスマスケーキなの?

 これらの疑問に対する答えとしては『日本はキリスト教国じゃないからねぇ』と言うしかない。
 日本のクリスマス・イブは『聖夜』ではなく『性夜』なんだなとつくづく思わせられる記事もあった。

 聖なる夜を過ごした方々もいるかと思いますが、海外でも家族団らんの日々を過ごしている模様です。そんな中、気になる統計結果が出ております。なんと日本における「クリスマス」のアダルトサイトの閲覧率は他国に比べ+8%も上昇しているとのことです。他国はー22%と減少傾向にあるようですがやはり日本人のアダルトサイト好きは顕著に出てしまったのでしょうか。
 これは様々な説があるが、一つはスマートフォンなどの普及により簡単にサイトへアクセスすることができるようになったことではなかろうか。待ち時間に気分を高めるために閲覧したり、別の目的で閲覧するなども考えられる。スマートフォンという小さなPCが、相手にバレないようにアダルトサイトを見る機会を与えている可能性もある。
 一人だからアダルトサイトを・・・なんて言う寂しい考え方はしたくないものだが、8%というデータはあまりに顕著なので、例年に比べ一人率が上昇したという可能性は少ないだろう。
・日本だけクリスマスの日にアダルトサイトへのアクセス数が上がったらしい
・日本って本当に外国とちがうね
・お前ら・・・
・アクセス数ワロタ
・しっかりしろ。
・日本だけ増えてる‥
・ハイレベルな奴がいる
・哀しい‥
・日本だけクリスマスにトラフィック増加!
・カップルで観てるんだってことにしてやって欲しい
・日本人www
・ははは。
・その増加分ってファッションなんじゃないの?
・クリスマスでもアダルトサイトの閲覧率が低下せず、むしろ上昇している国は唯一日本だけですよ
・おまえらwwwww
・そりゃ、誰かと一緒にいるのが決まり事のクリスマスに誰ともいないっていう事実は寂しいよ。